2004年秋 東北への旅

9月27日

今日は6時前に目が覚めましたが、昨日以上に天気が良くありません。
ちょっと気落ちして二度寝したりして、結局出発の準備ができたのは8時過ぎ。

今日もできる限り三陸海岸沿いを北上し、残り時間がなくなった時点で青森の温泉宿に直行する(夕食を食べるなら17時までに来てくれと言われていた)予定で出発しましたが、さっそくパラパラ雨が降ってきました。
宮古までの途中にも景色の良さそうなポイントがいくつかあったものの、雨が降る中を停まって楽しむ気分にもなれず、結局宮古市街までノンストップ。
ここで給油しましたが、単価は¥132/Lで泣きそうです…


浄土ヶ浜

多少天気が持ち直してきたので、宮古市街の東端にある浄土ヶ浜を訪れることにしました。
バス・タクシーは海岸に程近い駐車場まで進むことができますが、マイカーは通行規制が掛かっているので、離れた駐車場に停めてから坂道を歩いて行かなくてはなりません。

最初は団体さんがいて賑やかだったものの、すぐに静寂さが戻ってきました。
昨日の碁石海岸の大浜とは違い、波も穏やかでまさに「浄土」を感じさせる?場所でした。


宮古からは海岸線がいっそう厳しくなるため、R45も内陸を走ります。
小本を過ぎ、田野畑村に入ったあたりで次の目的地「北山崎」の青看板に従って右折。
元々進もうと考えていた県道44号よりも南の道だったようですが(陸中シーサイドライン?と書いてあった)、そのルートは一気に海岸線まで下って行ったあと海岸沿いを北上する気持ちの良い道で、結果オーライでした。


北山崎
北山崎の絶景です。
昨日の碁石海岸とは比較にならない断崖絶壁です。
激しい波の侵食で、岩の真中に穴が開いてしまっているのも見えます。

この場所も、三陸海岸の特徴である岩と松のコントラストが絶妙ですが、曇天では海の青さが現れないのが残念…
しかも雨がパラパラ降り始めたので、早めに切り上げざるを得ませんでした。


ようやく久慈まで北上してきました。
時間は13時半近くで、残り時間はおよそ3時間強。
できれば八戸まで北上したかったところですが、ちょっと余裕がなさそう。
さらに地図を見ているうちに、以前見事な白樺林で感激した平庭高原も遠くないことにも気が付き、非常に魅力を感じたのですが、ちょっと遠回りになって時間が読みにくい。
ものすごく悩みましたが、今日は天気が良くないので景色は期待できないと考えて、無理せず温泉宿に直行することに決めました。

久慈からR281→県道42・22で九戸村、九戸ICから八戸道に乗ります。
安代JCTから東北道を青森方面へ進みますが(安代JCTでこの方向に曲がったのは初めてでした)、このあたりから空が明るくなってきました。
秋田県に入る頃には、雲が切れて青空が顔を出すように。
どうも天気が悪かったのは太平洋側だけだったみたいです。

すっかり青空に変わってしまったところで、小坂ICで下ります。
温泉宿はここからR282を30分ほど北上すればよいのですが、結局時間の余裕がいっぱい残ってしまったので、大館に寄り道することに。
県道2号で大館市街、市内で少々買い物をしてからR7を北上、青森に入ってから碇ヶ関関所跡のところでR282に右折すると、目指す温泉宿は間もなくです。


古遠部温泉

ついにやって来ました!

ここは青森県の、秋田県境にほど近い場所にある古遠部温泉です。(写真は翌朝撮影)
温泉の偽装表示が問題になる昨今、ここは源泉掛け流し100%、その成分も文句なく素晴らしいと評されています。

私が信頼を寄せる温泉本・温泉サイトが共に絶賛していたので、是非一度は訪れてみたかったのです。
カンバンにも「療養の…」と書いてある通り、どちらかといえば湯治場です。
温泉宿に設備の充実を求める人にとっては全く不向きな宿ですが、私は温泉そのものが目的なので、ぜんぜん問題ありません。


まずは食事前に軽く汗を流す意味で、お風呂へ直行です。


古遠部温泉・浴場

浴場は…ものすごいインパクトです。(写真は翌朝撮影)
この温泉の成分にはカルシウム分が多く含まれており、その成分が至るところに赤茶色く析出し積もり重なっているので、鍾乳洞の中にいるような印象さえ受けます。
浴槽はヒバ造り(木製)だそうですが、石灰分が回りにビッシリと固着してしまっているので、石かコンクリート製かと間違わんばかり。
掛け流されるお湯の量も半端ではなく、掛け湯に使った桶を無意識にその辺に置いておくと、気が付くとドンブラコと排湯口のところまで流れていってしまいます。


さらにこの浴場には、洗い場?はあっても(それも2人分だけですが…)、そこにお湯・温泉や水の出るカランはありません。
体を洗いたい人は、浴槽に注がれている温泉を使うことになります。
今回は浴場内に私も含め4人だけだったので、すぐに汗を流すことができましたが、混雑時は大変みたいです。
元来、湯治場は体を洗う場所ではないので、これで十分なのでしょう。
1回目は夕食時間も近いので、さっと上がります。

夕食は広間でいただきました。
豪勢さはありませんが、私好みの献立で大変美味しくいただきました。

部屋に戻って一服します。
テレビをつけてみますが、なにぶん山深い場所ゆえ、地上波は映りが良くありません。
特にNHK総合は何が映っているのかよく分からない状態で、普段からNHKで天気予報を確認する習慣がついている私にとっては多少不都合でしたが、まぁ気にするレベルでもありません。
水洗じゃないトイレにも久しぶりに遭遇しました。

そんなことより、ここの魅力は温泉そのものなんですから、食後の腹がこなれてきたところを見計らって2回目の入浴を…

今回はじっくりと湯につかります。
泉温は42℃台とのことなので、私にとっては少々高め。
浴槽の縁に腰掛ける半身浴と交互に繰り返して、体への負担を少なくします。
そしてここの魅力は、お湯が掛け流されている洗い場に寝っ転がっても、もうそれだけで気持ち良い!
珠玉の時間が過ぎていきます…
今回は小1時間ほどノンビリしてました。

当然、飲泉しても効能ありとのことで口に含んでみましたが、金気が強く、さらに酸っぱく塩っぽいクセのある味で、ちょっと慣れるまでは苦労しそう。
普段飲み慣れている山梨の温泉のお湯とは、かなり印象が違います。

結局、この後時間を置いて30分*2回入浴して、今日の湯治?は終わりです。
明日はちょっとしたウォーキングをする予定なのですが、その鋭気を養えたでしょうか…

※本日の走行距離:358km … 詳細行程


9月28日に続く

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