2006・春の東北

5月2日

前夜、お花見ガイドで桜の開花状況を調べたところ、宮城県は散り始め/岩手県は南部が満開・北部はまだまだ、といった状況。
宮城県女川のR398・リアスブルーライン沿いの桜も魅力があったのですが、残念ながら沿岸部は雨の可能性が強そうでしたので、今回は一関周辺から岩手県南部・中部の桜の名所を巡ってみることにしました。
なお今日の宿は、明日立ち寄りたい場所の事情を考慮して、朝の時点で秋田県大曲(現・大仙市)に決めて、予約を入れてしまいました。

出発は8時半過ぎ。すぐにガソリンを入れて、古川ICから東北道へ。通勤割引にギリギリ間に合いました。

[photo:金成PA]

途中の金成PAでも、すでに満開の桜が出迎えてくれました。
心配していた天気も薄曇りで、とりあえず雨の心配はなさそう…

その先の一関ICで東北道を下り、R342を西に数キロ進んだ先が、今日最初の目的地です。


[photo:厳美渓のR342沿いに咲く桜]

まず訪れたのは厳美渓という、磐井川沿いに広がる渓谷美を楽しめる場所。
ここも桜の名所として知られており、渓谷沿いを通るR342の旧道では満開の桜が出迎えてくれました。

ただ、もっと渓谷の奇岩と桜を重ねて楽しめるのかな?と思っていたのですが、そういうポイントは見つけられませんでした。ちょっと残念…


[photo:厳美渓]

ここでは朝から多くの観光客で賑わっておりました。

左側の展望所に観光客の姿が見えますが、この人たちは単に景色を眺めているだけではありません。
実は渓谷を挟んだ対岸におだんご屋さんがあって、そこと展望所との間がロープで結ばれており、そのロープを使ってカゴを行き来させ、おだんごを売っているのです。
その「空を飛ぶだんご」を食しながらノンビリする人、結構いました。
(詳しくは別ページで解説予定)


[photo:川崎村・北上川堤防の風景]


厳美渓で小1時間ほど過ごした後、一関IC方面に戻り、一関中心部からはR284を東に進みます。

しばらく先の「道の駅・かわさき」の手前で、北上川の堤防に上がってみました。
地図に「ここからの眺めは良い」と書いてある通り、実に雄大な風景が広がっています。曇り空や水の濁り加減も風情が出ていて良かったですね。


[photo:舘山公園]

さらにR284を東に進むと、千厩の市街地で右手高台に見事に桜が咲き誇っているエリアを発見。すぐ寄り道することに決めたものの、ちょっと道が分かりにくくて迷ってしまい、なかなか桜に近づくことができません。

ようやくたどり着いたその場所は、舘山公園という名前の公園でした。公園名を見てから「そういえばお花見ガイドにも載っていたような?」
ここでは満開からそろそろ散り始めかな?といった咲き具合で、風が吹くたびに見事な桜の花吹雪が起きていました。素晴らしい!

少々ノンビリした後、千厩からはR456を北に、摺沢でr19を西へと、JR大船渡線に沿う形で次の目的地に向かいました。


[photo:猊鼻渓の鉄橋]


次にやって来たのは猊鼻渓。朝一番に訪れた厳美渓と名前が似ていますが違う場所です。

ところが猊鼻渓は遊歩道などが無く、川を上り下りする舟で風景を楽しむ観光地だったのです。その待ち時間と所要時間が、今からだと合わせて2時間弱も掛かってしまう、とのこと。
残念ですがここはパスして、先を急ぐことにしました。

r19から一関中心部をショートカットする形でR4に入り、北へ進みます。
すぐ先の平泉では、お花見ガイドに「R4の両側に桜並木が続く」と紹介されていたので期待していたのですが、咲いている桜をあまり見かけませんでした。もう終わってしまったのかな?


[photo:前沢ガーデン]

さらに進んだ前沢で、「牛の博物館」なるカンバンを見つけたので寄り道です。
行ってみると、そこには「前沢ガーデン」というプレートが!おぉ、ここがあの有名な…
(東北生き地獄ツアーで"牛"が吊し上げられた場所。写真右奥がその現場。)

ここで急に「前沢牛を食べてみるか」と思い立ち(笑)、写真奥のレストランに向かいます。ところが既に14時前というのに、入店を待っているお客さんがまだ何組も… かつ、お値段も中々どうして…

残念ですが、またしてもパスですなぁ…


[photo:前沢牛焼肉定食]

R4へ戻った地点がちょうど平泉前沢ICの入口だったので、前沢SAでの一休みを兼ねて1区間だけ東北道を使うことに。
すぐSAに入り、休憩がてらレストランの方に寄ってみると、このようなメニュー発見!
しかもGW特別企画で、前沢牛増量あり!

限定メニューとはいえ幸い売り切れておらず、前沢ガーデンのリベンジ?とばかりにさっそく注文し、美味しくいただきました。


[photo:北上展勝地(珊瑚橋から)]


豪華な昼食(自分としては)の後は、予定通り東北道を1区間(水沢IC)で降り、次の桜の名所に向かいます。

やって来たのは、北上市の北上川沿いに広がる北上展勝地。
ですが、レストハウス周辺の駐車場が満車でクルマを停められません。厳美渓・猊鼻渓であっさり停めることができたのとは大違いで、周辺の道路もかなり混雑しています。

結局、展勝地の末端の珊瑚橋近く、市民グランドを開放した臨時駐車場へ。
まずは橋の上から見事な桜並木を鑑賞します。


[photo:北上展勝地・桜並木]

桜並木の下を通ります。
(逆光でロクな写真が撮れていません。残念…)

珊瑚橋からレストハウスまでおよそ2km弱、ずっと桜並木が続いていて、どの木もまさしく満開!といった咲き具合でした。


[photo:観光馬車]

観光馬車の姿も…

レストハウス周辺は大変な人ごみでしたので、すぐに引き返ます。
なんだかんだで結局駐車場から往復1時間強、たっぷりと桜を楽しむことができました。


[photo:男山から眺める北上展勝地]

駐車場からクルマを出して、今度は男山という、展勝地を見下ろせる場所に行ってみました。

左手前にレストハウスがあり、右中央に見えているクリーム色の橋が珊瑚橋です。右側は雑木林で隠れていますが、ずっと桜並木が続いています。

また川を挟んだ反対側にはJR北上駅があり、写真の中央やや上に新幹線の高架橋が見えています。新幹線からこの桜並木、見えるのかなぁ…


[photo:北上展勝地を対岸から…]

最後に北上川の対岸に出て、もう一度桜並木を眺めます。

時刻は17時。これで今日のウロウロは終了で、あとは温泉でひと汗流して大曲に向かうだけ。
R107を西に進みますが、ポツポツと雨が落ちてきましたねぇ…
今日ここまでは天候に恵まれました。空に感謝です。


[photo:ほっとハーブ錦秋]

R107途中の湯田町にはたくさんの温泉がありますが、その中からセレクトしたのは国道を少し外れた所にある大沓温泉の日帰り温泉施設「ほっとハーブ錦秋」。
昨晩ネットを駆使して、掛け流しにこだわった温泉を調べておいた中の1つです。

観光客など皆無?です。小さいながらも底に玉石の敷いてある歩行浴コーナーがあり、足裏を刺激して疲労回復をも図ります。
お湯も良質で、ノンビリと小1時間過ごすことができました。

温泉の後はR107に戻り、湯田ICで秋田道に上がり、通勤割引を生かして先を急ぎます。
2区間先の大曲ICで下り、大曲市街地にある宿に20時少し前、到着しました。

夕食後、明日以降の情報収集を進めますが、やはり空いている宿が非常に少ない。
まだ夜は寒い東北で宿泊難民になるのは困りますので、今日のうちに宿を確保することに決めて何軒かTELして見るものの軒並み満室。
それでもなんとか盛岡市内で予約を取ることができました。ホッと一安心です。


1日の走行距離 : 326km … 今日の行程表

5月3日に続く

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